5W1H その4

解説: what(何を)とはつまり、簡単に言ってしまえば目的意識を持とうということだ。今日はこどもの成長記録を撮ります、と言われても「子供の成長記録」はwhatを満たす目的とはならない。今日は学芸会をビデオに撮ります、ときてもそれでは目的意識が不足している。 要はせっかくなのでそこにもうひとつ絞り込んだ目的意識を持ってもらいたいと思う。何を持って成長記録なのか?背の高さ、首が据わった、ヨチヨチ歩きした、「ママァ♪」としゃべった、何かきっとあるはずだ。その絞り込んだ目的が見えたとき、次なる撮影手段が待っているわけだ。背の高さで子の成長を表現するのであれば、ママと背比べするか、身長を測ってみるか、昔の身長が刻まれている柱を接写してみるかなどなど色々な映像が浮かぶ。インタビューもいろいろな人にしてみると面白いかもしれない。 あなたは何を撮りますか? 撮る前に一度考えてみて欲しい。

シロお願いします

解説: ビデオカメラでは、ほとんどの方が、オートでやっていると思われる、ホワイトバランス。 何のことかご存知だろうか。 テレビ局のビデオカメラなどではよくカメラアシスタントが白い紙をカメラの前に出していたりするが、あれはその場所のホワイトバランスを設定しているわけだ。つまりその場の正しい「白」を測定している。 これは、「色温度」がカギである。 色温度とは? 鉄を熱すると、2000℃では赤。 太陽の表面温度6000℃だと黄。 9000℃を超えると青白くなる。 この時の温度をK(ケルビン)という単位で表したものを「色温度」というのだ。 みなさんも経験した事がはずだが、撮影場所、時間、天候によって、カメラ設定を変えずに撮ると映像が青くなったり、赤くなったりするアレのことだ。 というわけで、 色温度を調整して、とある場所でどの色温度に白色を合わせるか決める事を「ホワイトバランス」というのだ。 人間の目は、かなり賢いので、どこの場所に行っても、これは白色だと認識する。 しかし、 カメラはそういうわけにはいけない。 だから、 この場所では、白色はこれ!!と覚えさせなければならない。 (N)

5W1H その3

解説:
「Who(誰が)」というと被写体か?とまずは考えるがここではあえて撮影者を意識してみたい。というのも、誰が被写体であるかは「見ればわかる」のだ。それよりも撮影者は映像を見ただけではわからない。
ホームビデオの場合、撮影者がしゃべることが割とあるはずだ。「○○ちゃん、今日は何の日か知ってる?」などとインタビューしたりする。実はこれが結構面白いのだ。子供の場合などは特に撮影者によって演技を使い分けるので撮影者が誰かによってその違いを楽しむことができる。もちろん自分たちだけが見るのなら「撮影者が誰であるかわかるように撮る」ことなど必要ない。これはあくまで多くの人にこのビデオを楽しんで見てもらうための話だ。
そこからもう一歩進めて「わざと撮影者を撮る」こともオススメしておきたい。「自分撮り」だ。たいてい撮影者は「自分のことはさておき」撮影していたりする。極めて客観的に撮影したい場合は撮影者の存在を切り離して撮ればいいが、プライベートビデオの類いではそういうことはあまり必要ないはずだ。
撮る人と撮られる人の関係が見る人に伝わると、ビデオに深みが増すことだろう。
(M)

5W1H その2

解説: Where(どこ)で撮影したのかという情報は大概作品の冒頭で説明する。ニュースでは読み原稿で「今日午後・・・」といった風に始まるが、映像は「場所」をまず見せる。 いつもの我が家でも家の外観を撮影しておくだけでかなりの情報があるものだ。ビデオは通常「自分以外の人に見てもらう」ことを意識するのでわかりやすさが求められるが、中でも場所情報はつい忘れがちな情報である。これをないがしろにしてはいけない。 単なる外観は、単なる外観では終わらない。そこには季節や時間、もしかしたら臭いまで伝わる情報があるかもしれないのだ。 さらにいえば、場所を示す映像はなにも「外観」だけではない。 では何が??? 看板、表札、交差点、名所、名店、地図などなど。イマジネーションを膨らませれば「場所」を示す映像を考えるだけでもかなり知恵を絞ることになるだろう。それがまたビデオの楽しいところでもあるのだ。 (M)

ズームマイク・その2

解説: 撮影の際、ズームマイクを使うのは、使い方を把握すべきだと書いたが、 使った際のデメリットを記しておこう。 その① ズームを使って撮影録音しているので、撮影中に、ズームをしたり、パンをしたりすると、その作業に音も追従する事になる。 その② 例えば演奏会を撮影している場合、実際は、反響音を拾った方が臨場感がある場合もある。その場合は、マイクの切り替えを常に意識しなくてはいけない。(ズームモードオフにする等) その③ オプションの物が多いので、使用した際、せっかくのコンパクトなカメラの大きさが、マイクの部分がでっぱってしまうし、後付の為、大きくなり重くなる。 とは言う物の、選択肢の一つとして、ズームマイクを使うと、音を意識した場合の撮影方法の幅が広がるのは確か。 (N)

“なんとなく”映るものはない

解説:
何から撮っていいか、わからない。
そんな時、「なんとなく」「とりあえず」カメラを回していないだろうか?漠然と、町並み。ぼーっと、桜。ワイワイと、子供達。 なるほど、テープを回しただけ映像は記録される。しかし、そこには何の意味も持たない、ただの雑観があるだけなのだ。
一本の木があるとする。見上げるのか?見下ろすのか。遠くから撮るのか?寄って撮るのか?ズームインするのか?ズームアウトか?人は、いたほうが良い?それは子供?お年寄り?楽しげに周りを駆け回る? ただ黙って見上げる・・・? 撮り方は、無限にある。 もしかしたら、あなたが「なんとなく」撮影した光景が、どれかのシチュエーションに、似ているかもしれない。 それでも。 それは違うのだ。気持ちを乗せきれない、微妙にハズレた、「なんでもない映像」なのだ。
映像を想い浮かべてほしい・・・ 一本の木があります。それはあなたの実家の庭にある。子供の頃からいつも見ていた。小さい頃はあんなに大きな木だと思っていたのに、大人になってみるとなんとも、しょぼい木だ。でも、その幹に触れると温かい。春には花を、秋には紅葉を見せてくれた。木の下に置いてある小さなイスに、小さくなった母が座っている。木と同じ、年輪を重ねた温かさがある。その膝で、あなたの子供が眠っている。木は、黙って見下ろしている。 撮影するものと、自分との関係。撮影対象がもっている意味。伝えたいことを、イメージしてみる。書き出してみる。ストーリーが出来上がる。すると、撮るべき映像が見えてこないだろうか?
(Y)

ズームマイク・その1

解説: 最近の機種では、ズームマイクと言う物も付いていたり、オプションで売っていたりするが、このズームマイクとは、指向性の幅を変換させる物だ。 この使い方を、把握していないと、せっかくの音が台無しになるから注意していただきたい。 メーカーのカタログには載っていないので、勘違いしてしまう人もいるかもしれないが、ズームマイクを使ったからといって、学芸会などで自分のお子様の声がクリアに撮れると言う事ではない。確かに、ズームマイクを使用し、レンズでズームをすると、(撮影するポジションにはよるが)、狙った音が、ズームマイクを使っていない状態よりは、多少よくなる。 それは、周りの雑音を指向性という物でカットしているだけのものなのだ。 いくら、音をカットしたとしても、周りの音が大きかったり、ステージまでの距離が遠ければ、それだけ、録音しにくくなる。これはちょっと考えてみれば、まぁ、当然のことだ。なので、ズームマイクを使ったからと言って、狙った音をピックアップしたと言う訳ではない。 あくまでも、内蔵のマイクよりは、狙った音が撮りやすくなる位でいるといいのかもしれない。 (N)

5W1H その1

解説: もはやおなじみの5W1H。 報道関連で経験を積んだ大先輩などはみなこれを必ずおっしゃる。新聞でもテレビでも報道ならこれを知らなきゃ始まらない。
  • When いつ
  • Where どこで
  • Who ダレが
  • What 何を
  • Why なぜ
  • How どうした
という6つの要素があってはじめて記事が成立するのだ。なかでも「When」は忘れがちだ。ビデオには「日付」が入るからいらないのではないか?とお考えの方もおられるかもしれないが、それはおやめになったほうがいい。ビデオには事務的なわかりやすさではなく、センスというあなたの付加価値を付けた「When」を是非加えて欲しいのだ。 これを知っておくとビデオの撮り始めの時などにまずカレンダーを撮影してみたり、季節モノ(花とか)を撮影してみたりできるようになる。こうゆうひと手間に楽しみを覚えると俄然ビデオ制作が楽しくなるというものだ。 (M)

撮りたいモノと撮れたモノ

解説:
ズバリ、撮りたいモノとは自分の目で見たいモノだ。
そのうえ撮ったビデオを見る時、自分の記憶と同じものを望んでいる。つまり、「ビデオの記録」と「自分の記憶」は同一なのだと勝手に解釈している。そこでだ。撮りたいモノと見たいモノは違うのだということを声高らかに申し上げたいと思う。
ビデオ制作を仕事にしていない人がビデオを何だか上手にとれないのは、 観る人の気持ちで撮っていないからだといえる。
たとえば学芸会だ。
あなたは自分の目で我が子を応援したくてその場所にいるはずなのに、 ママに「子供のビデオを撮ってね」っていわれてもビューファーに集中できる訳がないのだ!だって見たいのはビデオのファインダーを通した子供の表情じゃないのだから。今この瞬間は今この時にしか存在しないのだ!なんて考え始めたらもうビデオなんて二の次なのだ。この目で我が子を見たいっ!
そんな状況で撮影された映像はえてして「揺れ」がヒドイ。見ていて吐き気を催す揺れがどうしても出てしまう。カメラを揺らさずに映像を撮るのはかなりの集中力か技が必要なのだ。申し訳ないが、カメラを二の次にしてもらっては困る。子供を自分の目で見たい、という衝動は切り捨ててカメラマンとしての冷静な目でファインダーを覗くのだ。
後で観る為に撮るのか、とりあえず撮るのか、それはあなたの自由だが、 後で何回も見たいのであれば、本来ならばその場の応援は誰かに任せて、 自分はとにかくビューファーに集中する事を考えるべきだろう。
(F)

カメラは人である

解説: カメラとは。 目の前で起こった事を、後で振り返る事ができる便利な物だ。 そのカメラを持っているのは、あなた自身だ。 カメラにも人となりがでる。 同じ我が子でありながら父親と母親では子供の反応も変わってしまう。 より自然な表情が撮影できるのは果たして・・・。
少し提案すると、 パパとママでコンビが組めるなら、パパカメラマンとママディレクターという組み合わせで撮影するというのは案外楽しいかもしれない。ママが子供に話しかけ、それをパパが撮影する。親子でコミュニケーションをしている場面は見ていて飽きないものだ。 気構える必要などない。あくまで自然体で。 (N)

いい音を録るために録る

解説: 通常マイクは大きな声のほうが拾いやすい。 すなわち、至近距離のが拾いやすいということだ。 そこで、カメラマイクに一番近い話し声というと、カメラマンである。 ホームビデオではカメラマンのお父さんやお母さんがよく我が子に話しかけることがある。 でもそこには落とし穴もあるのだ。 カメラマンの自分の声だけが大きく録れている事が・・・。 これは当然カメラマイクの取り付けられている位置に依存している。 マイクがレンズの前もしくは先についている、という事実。 と、いうことは、 撮影している対象の人物より、撮影者がマイクに近いことになる。 対象者の声を、よりクリアに、そして、同じレベルで撮りたい時は、 カメラを少し自分から離し、マイクを撮りたい音源に近づけなければいけない。 ここは、 「音を撮るパートだから」と、 映像優先より、音質優先と割り切る事も、必要に応じて必要となる場合がある。 ビデオは光と音のハーモニーなのだから。 (N)

ホームビデオはドキュメンタリー

解説:
ドキュメンタリーとは、「取材対象に演出を加えることなくありのままに記録された素材映像を編集してまとめた映像作品」(wikipedia)とある。 つまり、「撮られる人にとって自然なことをそのまま撮影、編集したもの」といってもよいだろう。ホームビデオにも様々な形が当然あり、ドキュメンタリー以外のテイストもあるにはある。しかし大体の場合は「記録映像」の類で「ドキュメンタリー」といってもよいのではないだろうか。
一般的に「記録映像」というと制作者の「想い」は隠蔽されているが「ドキュメンタリー」となると制作者の「想い」が色濃く反映されることになる。だからホームビデオは「記録映像」というより「ドキュメンタリー」だといいたい。
時には「ありのまま」を演出することも大切だ。
カメラがあることで「不自然」「ぎくしゃく」「ぎこちない」「サービス過剰」な振る舞いがどうしてもでてくるかことがある。「カメラは特別な時!」という変な認識を取材対象に植えつけないよう工夫も必要となる。カメラに対する「慣れ」と、いつもと変わらない雰囲気作りの「日常化」がカギだろう。
(M)

マイクはどこに

解説:
ビデオカメラのマイクはどこについているのか把握しているだろうか?
レンズの下、もしくは先、時には頭のてっぺんについている。 だから、 持ち方に気をつけないと、 ズームをした時、持ち替えた時に、 ガサゴソガサゴソ・・・。 ノイズばかりになってしまう事がある。 注意しておかないと、 せっかくの子供達の声が、聞こえないシロモノに・・・。 その対策としてまずは、 自分のカメラのマイクがどこについているかを確認しておくべきだ。
(N)

情報量と画にある深い関係

解説: 一般的に「広い画」には多くの情報が含まれている。みかんの山と、その中にあるひとつのみかんでは情報量は前者の「みかんの山」のほうが情報量が多い。よって広くなればその分情報量が増えて認識されるまでに時間がかかることになる。 場所の説明をするときはよく「外観」~「看板」という繋ぎがあるが、そのとき「外観」よりも「看板」は短く編集される。それは同じ場所の「ある部分」であるから認識時間が短くすむという理由だ。これを同じ秒数で繋ぐと今度はダレた感じに見える。だから基本的にはファーストカットは長めに、あとはそれより短めに繋ぐ場合がほとんどだ。 さらにこの話はHD(ハイビジョン)とSD(スタンダード)でも同じようなことがいえる。同じものを撮影した素材でもHDだと長々と視聴に耐えうる画となるのだ。それだけHDは情報の密度が高いといえる。もしホームビデオで既にハイビジョンをお持ちの方はそのあたりに気を配って「じっくり」撮影されてはいかがか。 もしかしたら映像における「慣れ」と「飽き」の相対性を数値化することは可能なのかもしれない。 (M)

ズームを捨て町に出よう

解説:
イマドキのカメラはズームも相当すごい倍率がついている。 一時700倍デジタルズーム!なんて現実離れのもあったりした気がするが今はどうだろうか。光学なら20倍前後といったところだと思う。 倍率が優れているとつい性能も優れていると考えがちだが、さて。 機能が豊富になればなるほどその機能に頼りがちとなる。 ズームも利きすぎると身体で寄らなくなる。自分の中で「ズーミング」が大流行してしまう。 そこであえて「ズームを捨て町に出よう」と訴えたいと思う。 基本の話だ。 ズームを捨てることで自分の身体と被写体の距離がそのまま画にでることになる。近くのものは大きく、遠くのものは小さく見える。当然だ。小さいものを大きく見せたかったら自分が近くによる。その逆ならば離れる。息遣いを聞きたいときは近寄らなくては音が拾えない。音が聞こえてこないのはズームの弊害といえる。超指向性マイクとかワイヤレスマイクを仕込めば聞こえるが、それは「覗き」趣味に極めて近い。なので遠くからズームして終わりにすることはなるべく避けるようにしたい。 ではそこで問題。 運動会で徒競走を撮影する場合、スタートとゴールどちらにカメラを構えるのか? 一般的には「ゴールで待つ」が正解とされるだろう。 しかし正解はひとつではない。スタート前の緊張感を撮影したいことだってあるはずだ。そのときは迷わずスタート地点で撮影すべきだ。被写体である子供になるべく身体で近づき声をかけてもいいし、黙って見つめるだけでもいい。大切なのは結果?それとも過程?その時々で答えは変わる。少なくともゴール地点からズームしたスタート地点の画では緊張感が見えてこないのだ。
(M)

声をだす

解説: 撮影のとき、声を出しているだろうか? 撮影対象に、話しかける。 状況を少し説明してみる。 結構、普通にやっていることだと思う。 その時「ちゃんと声、だしていますか?」 なんだか照れながら、ボソボソとしゃべっていないだろうか? 人に話を聞く場合。 相手は、自分と同じボリュームで話すと考えてほしい。 撮影対象は、「あなたの鏡」なのだ。大きく声をかければその分、響く。 『うちの子は、いっつも小さい声でしか答えてくれない。』 その悩みは、撮影者であるあなたの「しっかり声を出した話しかけ」で簡単に解決するのだ。 状況を説明する「リポート」をする場合。 そうまさしくその場の雰囲気、天候、体感を説明するのは「リポート」。 自信を持って、話すことを整理して「ちゃんと声を出して」説明しよう。 それだけで、撮影テープを見返したとき画面にもメリハリがつき、 テロップも、音楽も無くたって楽しく見れてしまうのだ。 注意点は、一つ。 相手や、周りがビックリするほど、大きな声は出さないこと! 「しっかり声を出す」事と、「大きな声を出す」事は全く別なのだ。 (Y)

目線を合わせる

解説: カメラの高さを気にしているだろうか? いつも自分の肩の高さでカメラを構えていないだろうか? 子供を撮影するのであれば是非目線を子供の目線にしていただきたい。それが撮影者の優しさだと思う。子供の目線、子供の気持ちで撮影することは非常に大切だ。自分の目線で撮影したものは結局大人の「上から目線」となり、子供の自然な姿を捕らえることは難しいかもしれない。 小津安二郎が好んだローアングル。これは日本が畳文化であるから畳に座って話す人々を同じ目線で捕らえようとした時に起こった必然だ。 カメラというのは前後左右上下の組み合わせだ。 高さ、左右、奥行きの3Dベクトルを十二分に発揮して撮影を楽しみたい。
(M)

YES/NOで終わる質問はしない

解説: テレビのロケなどで街頭インタビューがよくある。そこでなされる質問にYES/NOで終わる問いはナンセンスだ。意味がない。 「あなたは福田総理が好きですか?」 「はい」 とはならない。 「あなたは福田総理についてどう思われますか?」 「早く辞めてほしい」 とくる。 あ、いや別に福田総理に特別な意図はない。いかにもありそうだったのでそう聞いてみただけだ。ともあれそんなわけで質問するというのは実は大変難しい。上手な質問がだせるようならその人はジャーナリストになれるほどなのだ。だがここではジャーナリストを養成するわけではないのでそこまでのテクニックは必要ではないだろう。それに家族相手ならどんな質問でも練習できるから実に気楽だ。 「〇〇ちゃんの好きな食べ物は?」 「今日は何の日かなぁ?」 「サンタさんに何をお願いするの?」 何も難しい事を聞く必要などない。 運動会の朝に、 「今日は何の日?」 「運動会!!」 と、たったこれだけで運動会の朝だと分かってしまう。 終わった後のインタビューでは、 「今日はどうだった?」 「楽しかった!!」 「どんな所が?」 ・・・ その時、子供達や自分達が思った事、感じた事が記録として残る。質問を投げかけるだけでビデオが一段と素晴らしいものになる。表情だけでなく声を拾っておくことの大切さを実感してほしい。 (N,M)

太陽を味方につける

解説: 照明と言えば、自分にもできるのかなと不安になる御仁が大勢いるはず。
「大体ホームビデオで照明とは大げさだろ!?」
と思ってはいけない。「照明」とはいっても結局は光。光なくして撮影はできない。照明には自然の照明と人工の照明がある。人工の照明というと察しの通り電気を使用したライトだ。では自然の照明は?
それは、太陽。 当たり前かもしれないが、太陽は立派な照明だ。そもそも太陽の光を上手に利用する撮影は細かなところではかなりのテクニックを必要とする。自然が相手である以上、思い通り操ることはできないからそこをなんとかしようとすると色々な道具を用いて光を操作しなくてはならないのだ。ここでは詳細にはまだ触れないが、しかしそれにしても初歩の段階で気にかけて欲しいのは「太陽を味方にする」こと、つまり「太陽を背に受ける」ことだ。
いわゆる「順光撮影」である。
時間に融通が利く場合、順光で撮れるまで、待つのもオツだ。 「すいませ~ん、太陽待ちですぅ!」
(N)

カメラは振り回すな

解説: ビデオカメラで撮影するとどうしてもやってしまうことがある。 カメラをぶんぶん振り回すことだ。 さらにあっちを撮ったりこっちを撮ったり、録画を止めることなく撮りつづけてしまう。 これをやめるだけでもプロっぽい撮影ができるものだ。 いっそどこかにカメラをおいて撮影するぐらいの度胸が必要だ。 だって、撮影していながら僕らは何故か不安になる。 「ちゃんと撮れているか?」と。 だからカメラにその不安がでる。不安とは「振り回すこと」に他ならない。だから落ち着きのない人ほどカメラを振り回す傾向にある。しかし考えてみたら不思議なことに「どこかに置きっぱなしにされて撮影された」ようなビデオのほうが人間の興味を引いている。しかも何が写っているのか見えそうで見えなかったりするともう大変だ。もう目が釘付けとなる。 人間は覗きが大好きなのだ。 だから人為的に撮影したものでないかのような映像は興味を引くことになる。ちょっと話が脱線したが結局のところ一生懸命やればやるほどのことが結果にでないのがビデオの凄いところである。 ともあれあせって振り回す必要などまったくないのだ。 安心して据え置き、固定で撮影していただきたい。 (M)

あえて目を閉じてみる

解説:
目を閉じてみる。 すると聞こえてくるはずだ。 車の音や木々のざわめきが。
そう、ビデオは目で見える物だけではない。 撮影する場合、音も、記録に残るのだ。
例えば、 子供達の運動会、だったら? 「子供達の息づかい」、「クラスの応援合戦」、「応援している両親達の声」、
「演技をしている音楽」 ・・・。
音を意識するだけでも素晴らしいビデオに変身するだろう。
(N)

広いものから狭いものへ

解説: 編集の基本。一般的にカットを並べるときは広いものから狭いものへ順に繋ぐとわかりやすい。
大きいものから小さいものへ。
例えばニュース番組は編集の基本がつまっている。 交通事故のニュース映像を編集する場合、ファーストカットは何にするか?
「場所がわかるロング(遠景)」
となる。
しかもカメラは道路からパンして現場を映していたりする。「どの道路」か認識させた上で具体的な現場を見せるわけだ。こうして映像は「広い」ものから「狭い」ものへと流れるとわかりやすい。
わかりやすい手法だから、みんなにわかってほしい映像を作るときは大体この流れになる。
逆に狭いものから広いものへと映像が繋がっている場合は、とにかくまず見てほしい映像がある場合だ。番組のMCが「スクープ映像です!」なんて興奮気味に前振りするようなものは核心部分から見せることが多い。爆発の瞬間とか事故の瞬間とかそういったものはよく「その瞬間」から見せてしまう。そしてその後改めて、場所ロングとか見せたりする。
(M)

常にテーマを意識する

解説; 撮影しているとき一番避けたいのが「とりあえず」症候群。とにかくなんでも暇つぶし的にとりあえず後先考えずに撮影してしまういわゆるダラダラ撮影だ。 これは撮影のテーマを明確にすると解決できる。 例えば運動会の撮影ならテーマは何? 「運動会!」 ・・・ ・・・ ・・・ ちがう。 運動会は当然のことで、これは何も考えなくても見ればわかること。 あえていうなら「運動会」とは番組名であってテーマではないのだ。 「運動会」はシリーズで、一人の子供なら小学校時代に6回ある。その6回シリーズを毎回どういう切り口でみせるのか、それがテーマというものだ。別に6回分まとめて考えておく必要などない。なぜなら事前に企画を立ててしまうのはその時々にそぐわないことが多いのだ。撮影中は目の前に起こる出来事に、できれば臨機応変に対応できる余裕を持っていたい。 一度自分の中でプランを決めてしまうと今度はそれを変えたくなくなってしまうから、テーマは決めるものの「絶対」ではないことを意識してほしい。これはテレビ番組でもあることだが、過度の演出は周りに迷惑をかける。テーマは必要だががんじがらめにはしないほうがよい。テーマに縛られてはいけない。毎年運動会前に頭の中でその年のテーマを考えておけばいいのだ。 運動会の主人公は子供。その子供もその年の運動会は人生の中で一度きりしかない。だからテーマは毎回違っているべきだろう。 例えば運動会撮影で一番マンネリ化しそうな小学校4年生はどんなテーマで臨む? 過去3年間の小学校運動会を省みて考えるわけだ。 「苦手な器械体操を克服」なのか「徒競走で1番目指す」なのか「親子競技に奮闘」なのか。 何も考えていないからダラダラ撮影してしまうわけで、これがマンネリ化するとせっかく撮影したのに後で一度も見られることのない「いつか見るかもビデオ」となる。 そうなることを避けるためにも是非テーマを考えながら撮影したいものだ。 (M)

サイズは2種類撮ればいい

解説; 建物などカメラで撮影する際に外観ロングだけ撮影するのではなく、看板などのアップのようにサイズの違う2種類の画を撮るといい。 例) 建物全景→表札 これはほかにも当てはまることが多い。 「食べ物」「人物」「商品」「車」・・・。 飛躍のヒント; 編集するのが面倒な人、及び編集ソフトがない人は撮影段階で編集を兼ねるといい。 「お店の外観」の場合は概ね (ロング)→(看板)の順番。 つまり、大きいものから小さいものへ、となる。 逆もあり得るが特別な意味を持つことになるので注意が必要。 秒数は、 ロング:4秒 看板:3秒 のように2カット目のが短い秒数のが見やすい。 これは2カット目以降の場合、既に知っている情報の続きだから「同じ」か「長め」に見せると視聴者が飽きる傾向にあるから。 (M)